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僕はポスト

僕はポスト。

僕はみんなが作ってくれた赤いポストです。
ポストになるまでのお話をします。
ポストになって楽しいことがいっぱいありました。
そのお話もします。

僕はお菓子の箱です。
ある日のことです。
お友達や先生が僕のことでいろいろ話し合っていまし        た。
僕はなにか悪いことをしたのかなあと思いました。
昨日僕の中に入れてあったキャンディーをあまりに美味       し
そうだったのでひとなめしたんです。
でもまた包み紙でくるみ直しておいたんです。
そのことかなと思いました。
ばれたのかなと思いました。
心配で体が揺れました。
するとお友達や先生の目が僕をジロリと見ました。

2年生の大好きなお友達がお手紙入れを作る相談でし        た。
手作りの味をだそうということです。
でも「ナイフで切る、はさみでちょんぎる。」と言う声       が聞こえてきたのです。
なにかとっても怖そうでした。

僕はお菓子の箱です。
僕がお手紙入れになるというのです。
とてもびっくりしました。
お菓子の箱に戻れるのか心配でした。

お菓子の箱ってとってもいいんです。
チョコレートやキャンディーが入ってくるんです。
お煎餅もクッキーも入ってくるんです。
お菓子の箱ってとってもいいんです。
お菓子の箱に戻れるのか心配でした。

大きな机にのせられました。
健お兄さんがはさみを置きました。
康お兄さんがカッターを置きました。
健お兄さんがはさみをかちゃかちゃ鳴らしています。
はさみを研いでいるのでしょうか。
康お兄さんがカッターの刃を大きくのばしました。
だんだん怖くなってきました。
思わず脂汗が出てきました。
手術台にのせられたみたいでした。

僕の体をチョキチョキはさみで切り始めました。
カッターで切ってくれました。
僕は目とか鼻とか耳が切れないかと心配でした。
健お兄さんは力強く切りました。
でももう少しで口が切れそうになりました。
康お兄さんはゆっくり切りました。
でも眉毛が切れそうになりました。
咲希お姉さんははさみを上手に使います。
でも目が切れそうになりました。
早苗お姉さんはカッターで切り込みを入れました
鼻の穴にカッターがふれてくしゃみが出そうになりまし       た。
でも動くと鼻が切れると思って辛抱しました。

冷や汗の連続でした。
目を閉じました。
鼻も息を吸わないようにしました。
耳たぶも手で押さえました。
じっとしていました。
とってもドキドキしました。
お手紙を入れる口を作ってくれました。
床屋さんに行ったみたいでした。
それから赤い服を作ってくれました
でもとってもくすぐったかったです。
何回も何回も塗ってくれました。
何回も何回も塗ってくれました。
赤く塗ってくれました。
赤く塗ってくれました。
とってもこそぐったかったです。
笑ってしまいそうになりました。
動こうとすると誰かがぎゅっと押さえるのです。
動こうとすると誰かがぎゅっと押さえるのです。
絵の具やマジックでひやっとしたときもありました。
口に鼻に筆がふれてくしゃみが出そうになりました。
鼻の穴や口に水が入ってきました。
息ができませんでした。

体が横になったりしました。
体が縦になったりしました。
体が逆さまになりました。
目が回りそうでした。
鉄棒をしているみたいでした。
マットをしているみたいでした。
でも一生懸命塗ってくれました
楽しそうな声も聞こえてきました。
濃いところや、薄いところや、
なんだかお化粧しているみたいでした。
強く塗られたり、ゆっくり塗られたり
お風呂でゴシゴシ洗ってもらっているみたいです。
郵便のマークも塗ってくれました。
速く乾くようにお友達が息をかけてくれました。
元気いっぱいでした。健お兄さんでした。
でも元気すぎて唾も一緒でした。
優しく康お兄さんが息をかけてくれました。
咲希お姉さんが優しく息をかけてくれました。
早苗お姉さんが優しく息をかけてくれました
どんなふうになったか鏡で見たくなりました。
教室の前に机を置いてみんなで僕を置いてく
れました。

でもお願いしたいこともあります。
はさみやカッターの使い方も練習しましょう。
色の塗り方ももっと練習しましょう。
命がけでした。
お兄さんお願いします。
お姉さんお願いします。

大きな手。小さな手。
男の子の手。女の子の手。
あったかな手
かわいい手
ゆっくりな手
急いでいる手
手紙と一緒にいろんな手が僕の口に入ってきました。

夜になるととっても寒くなります。
でもお腹には手紙がいっぱい入っています。
お友達や先生のお手紙でいっぱいです。
暖かい手でさわってくれたのか夜になってもあったかで       す。
だからとっても暖かです。
お腹いっぱいです。
赤いコートがあるので安心です。
赤いコートがあるので安心です。

土曜日になりました。
今日はクリスマス会があります。
みんな会議室に行ってしまいました。
僕は大きな声でお願いしました。
「一緒に連れて行ってよ。」
大きな声でお願いしたのでちょっと疲れました
みんなの楽しい声が聞こえてきます

どのくらい時間がたったのでしょう
目が覚めました。
お腹にあったたくさんのお手紙がなにもありません
僕はお菓子の箱に戻っていました
僕は教室にいました。
今日で子供郵便局は終わりなのです。
僕はお菓子の箱に戻っていました
いい思い出ができました。
いい思い出ができました。
いい思い出をありがとう。
いい思い出をありがとう。

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2006.10.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | 創作

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